adlint 1.16.0 → 1.18.0

data/share/doc/users_guide_ja.texi

@@ -2,7 +2,7 @@
 @setfilename users_guide_ja.info
 @documentlanguage ja
 @documentencoding utf-8
-@settitle AdLint 1.16.0 利用者ガイド
+@settitle AdLint 1.18.0 利用者ガイド
 
 @copying
 Copyright (C) 2010-2012, OGIS-RI Co.,Ltd.
@@ -2853,12 +2853,11 @@ context_line
 * W1035::`%s' は typedef として宣言されています。明示的な型指定子を使わずに、より内側のスコープで再宣言することはできません。
 * W1036::`%s' は typedef として宣言されています。明示的な型指定子を使わずに、構造体または共用体のメンバとして再宣言することはできません。
 * W1037::外部結合をもつ `%s' が、二つ以上宣言されていますが互換性がありません。
-* W1039::変換指定子に `ll' が使われています。
+* W1039::%s 番目の変換指定子に `ll' が使われています。
 * W1040::前処理指令の後に認識できない文字列が記述されています。
 * W1041::`%s' は、ISO C 標準規格の正式な前処理指令ではありません。
 * W1042::前処理指令の中で sizeof 演算子を使っています。これは言語拡張です。
 * W1043::`@@ address' は、ISO C 標準規格ではサポートされていません。言語拡張と見なします。
-* W1044::文を包含する式は ISO C 標準規格ではサポートされていません。言語拡張と見なします。
 * W1045::この `@@ word' 構文は無視されます。
 * W1046::`\' と改行の間にある空白文字類が無視されています。
 * W1047::構造体、共用体、あるいは配列の初期化子がリテラルではありません。
@@ -26543,15 +26542,15 @@ fscanf(stdin, "%d", a); /* W0640 */
 
 @subsection 内容
 
-@b{このメッセージは AdLint 2.0.0 で出力する予定です。}
-
 このようなキャストは未定義の動作になります。従って、予期しない動作を引き起こす可能性があります。
 
 @subsection サンプルコード
 
-@c{未実装}
 @verbatim
-/* 追記予定 */
+int *foo(const float f)
+{
+    return (int *) f; /* W0641 */
+}
 @end verbatim
 
 @subsection 関連メッセージ
@@ -26560,7 +26559,7 @@ fscanf(stdin, "%d", a); /* W0640 */
 
 @subsection 対応バージョン
 
-2.0.0 の予定
+1.18.0
 
 @node W0642
 @section W0642
@@ -26641,17 +26640,16 @@ void 式の値を使用しようとしています。void 式は値をもちま
 
 @subsection 内容
 
-@b{このメッセージは AdLint 2.0.0 で出力する予定です。}
-
 未定義の動作のため、予期しない動作を引き起こす可能性があります。
 
 @subsection サンプルコード
 
 @verbatim
-extern void func(void);
+extern void foo(void);
 
-if(func() == 0) { /* W0644 */
-    ...snip...
+int bar(void)
+{
+    return (int) foo(); /* W0644 */
 }
 @end verbatim
 
@@ -26666,7 +26664,7 @@ if(func() == 0) { /* W0644 */
 
 @subsection 対応バージョン
 
-2.0.0 の予定
+1.18.0
 
 @node W0645
 @section W0645
@@ -26743,15 +26741,15 @@ static const char *str = "foo" L"bar"; /* W0646 */
 
 @subsection 内容
 
-@b{このメッセージは AdLint 2.0.0 で出力する予定です。}
-
 このようなシフト演算は未定義の動作になります。従って、予期しない動作を引き起こす可能性があります。
 
 @subsection サンプルコード
 
 @verbatim
-short a; /* 16bit */
-a <<= -4; /* W0649 */
+int foo(int i)
+{
+    return i << -1; /* W0649 */
+}
 @end verbatim
 
 @subsection 関連メッセージ
@@ -26762,7 +26760,7 @@ a <<= -4; /* W0649 */
 
 @subsection 対応バージョン
 
-2.0.0 の予定
+1.18.0
 
 @node W0650
 @section W0650
@@ -26774,15 +26772,15 @@ a <<= -4; /* W0649 */
 
 @subsection 内容
 
-@b{このメッセージは AdLint 2.0.0 で出力する予定です。}
-
 このようなシフト演算は未定義の動作になります。従って、予期しない動作を引き起こす可能性があります。
 
 @subsection サンプルコード
 
 @verbatim
-char b; /* 8bit */
-a = b << 16; /* W0650 */
+unsigned int foo(unsigned int i)
+{
+    return i << 32; /* W0650 */
+}
 @end verbatim
 
 @subsection 関連メッセージ
@@ -26793,7 +26791,7 @@ a = b << 16; /* W0650 */
 
 @subsection 対応バージョン
 
-2.0.0 の予定
+1.18.0
 
 @node W0653
 @section W0653
@@ -29416,16 +29414,18 @@ void func(unsigned int a)
 
 @subsection 内容
 
-@b{このメッセージは AdLint 2.0.0 で出力する予定です。}
-
 配列の領域外にアクセスする動作は未定義の動作になります。したがって予期しない動作を引き起こす可能性があります。
 
 @subsection サンプルコード
 
 @verbatim
-int arr[10];
+extern int a[5];
 
-arr[15] = 0; /* W0707 */
+int foo(void)
+{
+    int i = a[5]; /* W0707 */
+    return i;
+}
 @end verbatim
 
 @subsection 関連メッセージ
@@ -29434,7 +29434,7 @@ arr[15] = 0; /* W0707 */
 
 @subsection 対応バージョン
 
-2.0.0 の予定
+1.18.0
 
 @node W0708
 @section W0708
@@ -29745,8 +29745,6 @@ int func(int a, int b, int c)
 
 @subsection 内容
 
-@b{このメッセージは AdLint 2.0.0 で出力する予定です。}
-
 このようなシフト演算は汎整数拡張後の型の範囲を超えていないため、
 未定義の動作にはなりませんが、
 汎整数拡張が生じない型の変数への代入に変更した時点で未定義の動作になりますので、
@@ -29755,8 +29753,10 @@ int func(int a, int b, int c)
 @subsection サンプルコード
 
 @verbatim
-unsigned char uc;
-unsigned int ui = uc >> 8; /* W0719 */
+int foo(char c)
+{
+    return c << 31; /* W0719 */
+}
 @end verbatim
 
 @subsection 関連メッセージ
@@ -29765,7 +29765,7 @@ unsigned int ui = uc >> 8; /* W0719 */
 
 @subsection 対応バージョン
 
-2.0.0 の予定
+1.18.0
 
 @node W0720
 @section W0720
@@ -32079,15 +32079,16 @@ void func(double a, double b)
 
 @subsection 内容
 
-@b{このメッセージは AdLint 2.0.0 で出力する予定です。}
-
 シフト演算の結果として上位ビットの情報が欠落してしまいます。
 これが意図通りであれば問題ありませんが、意図通りでない場合は、不具合の原因になる可能性があります。
 
 @subsection サンプルコード
 
 @verbatim
-unsigned int ui = 0x0F000000U << 8; /* W0780 */
+unsigned int foo(void)
+{
+    return 0x08000000U << 5; /* W0780 */
+}
 @end verbatim
 
 @subsection 関連メッセージ
@@ -32096,7 +32097,7 @@ unsigned int ui = 0x0F000000U << 8; /* W0780 */
 
 @subsection 対応バージョン
 
-2.0.0 の予定
+1.18.0
 
 @node W0781
 @section W0781
@@ -32162,15 +32163,17 @@ int foo(const int i)
 
 @subsection 内容
 
-@b{このメッセージは AdLint 2.0.0 で出力する予定です。}
-
 完全型から不完全型へのキャストは ISO C90 で未定義なので、予期しない動作を引き起こす可能性があります。
 
 @subsection サンプルコード
 
-@c{未実装}
 @verbatim
-/* 追記予定 */
+extern struct Foo *gp;
+
+void foo(int *p)
+{
+    gp = (struct Foo *) p; /* W0783 */
+}
 @end verbatim
 
 @subsection 関連メッセージ
@@ -32179,7 +32182,7 @@ int foo(const int i)
 
 @subsection 対応バージョン
 
-2.0.0 の予定
+1.18.0
 
 @node W0784
 @section W0784
@@ -32491,15 +32494,15 @@ int a = 1; /* W0791 */
 
 @subsection 内容
 
-@b{このメッセージは AdLint 2.0.0 で出力する予定です。}
-
 関数ポインタから浮動小数点型へのキャスト、またはその逆のキャストは未定義の動作になります。従って、予期しない動作を引き起こす可能性があります。
 
 @subsection サンプルコード
 
-@c{未実装}
 @verbatim
-/* 追記予定 */
+int (*foo(const float f))(void)
+{
+    return (int (*)(void)) f; /* W0792 */
+}
 @end verbatim
 
 @subsection 関連メッセージ
@@ -32508,7 +32511,7 @@ int a = 1; /* W0791 */
 
 @subsection 対応バージョン
 
-2.0.0 の予定
+1.18.0
 
 @node W0793
 @section W0793
@@ -32520,16 +32523,18 @@ int a = 1; /* W0791 */
 
 @subsection 内容
 
-@b{このメッセージは AdLint 2.0.0 で出力する予定です。}
-
 オブジェクトを指すポインタから関数ポインタへのキャスト、またはその逆の黄やストは未定義の動作になります。
 従って、予期しない動作を引き起こす可能性があります。
 
 @subsection サンプルコード
 
-@c{未実装}
 @verbatim
-/* 追記予定 */
+typedef int (*funptr_t)(void);
+
+funptr_t foo(float *p)
+{
+    return (funptr_t) p; /* W0793 */
+}
 @end verbatim
 
 @subsection 関連メッセージ
@@ -32538,7 +32543,7 @@ int a = 1; /* W0791 */
 
 @subsection 対応バージョン
 
-2.0.0 の予定
+1.18.0
 
 @node W0794
 @section W0794
@@ -32550,16 +32555,16 @@ int a = 1; /* W0791 */
 
 @subsection 内容
 
-@b{このメッセージは AdLint 2.0.0 で出力する予定です。}
-
 整数の負の値をどのように表現するかは規格で定義されているわけではありません。
 従って、符号付き型の値に対して左シフト演算をした結果は、コンパイラに依存することになり、移植性が低下します。
 
 @subsection サンプルコード
 
 @verbatim
-int a = 0x40000000;
-a <<= 3; /* W0794 */
+int func(int i)
+{
+    return i << 1; /* W0794 */
+}
 @end verbatim
 
 @subsection 関連メッセージ
@@ -32568,7 +32573,7 @@ a <<= 3; /* W0794 */
 
 @subsection 対応バージョン
 
-2.0.0 の予定
+1.18.0
 
 @node W0795
 @section W0795
@@ -33212,18 +33217,12 @@ int b[3][2] = { 1, 2, 3, 4, 5, 6 }; /* W0828 */
 
 @subsection 内容
 
-@b{このメッセージは AdLint 2.0.0 で出力する予定です。}
-
 このような記述は、言語拡張に該当するため、移植性を低下させます。
 
 @subsection サンプルコード
 
 @verbatim
-enum COLOR {
-    RED,
-    BLUE,
-    GREEN, /* W0830 */
-};
+enum Color { Red, Green, Blue, }; /* W0830 */
 @end verbatim
 
 @subsection 関連メッセージ
@@ -33232,7 +33231,7 @@ enum COLOR {
 
 @subsection 対応バージョン
 
-2.0.0 の予定
+1.18.0
 
 @node W0831
 @section W0831
@@ -33322,14 +33321,12 @@ void foo(int arg1, int *arg2, int arg3)
 
 @subsection 内容
 
-@b{このメッセージは AdLint 2.0.0 で出力する予定です。}
-
 接尾語 @code{LL} は、言語拡張に該当するため、移植性を低下させます。
 
 @subsection サンプルコード
 
 @verbatim
-long long int a = 0LL; /* W0833 */
+long long ll = 123LL; /* W0833 */
 @end verbatim
 
 @subsection 関連メッセージ
@@ -33340,7 +33337,7 @@ long long int a = 0LL; /* W0833 */
 
 @subsection 対応バージョン
 
-2.0.0 の予定
+1.18.0
 
 @node W0834
 @section W0834
@@ -33352,14 +33349,12 @@ long long 型を使っています。
 
 @subsection 内容
 
-@b{このメッセージは AdLint 2.0.0 で出力する予定です。}
-
 @code{long long} 型は、言語拡張に該当するため、移植性を低下させます。
 
 @subsection サンプルコード
 
 @verbatim
-long long a = 0; /* W0834 */
+extern long long ll; /* W0834 */
 @end verbatim
 
 @subsection 関連メッセージ
@@ -33370,7 +33365,7 @@ long long a = 0; /* W0834 */
 
 @subsection 対応バージョン
 
-2.0.0 の予定
+1.18.0
 
 @node W0835
 @section W0835
@@ -33535,15 +33530,18 @@ int a[10]; /* W0950 */
 
 @subsection 内容
 
-@b{このメッセージは AdLint 2.0.0 で出力する予定です。}
-
 不完全型の構造体や配列を仮引数にしています。関数の全ての仮引数はオブジェクト型の式である必要があります。
 
 @subsection サンプルコード
 
-@c{未実装}
 @verbatim
-/* 追記予定 */
+extern struct st s;
+extern void foo(struct st);
+
+void bar(void)
+{
+    foo(s); /* W1026 */
+}
 @end verbatim
 
 @subsection 関連メッセージ
@@ -33552,7 +33550,7 @@ int a[10]; /* W0950 */
 
 @subsection 対応バージョン
 
-2.0.0 の予定
+1.18.0
 
 @node W1027
 @section W1027
@@ -33916,19 +33914,21 @@ extern long a; /* W1037 */
 
 @subsection メッセージ本文
 
-変換指定子に `ll' が使われています。
+%s 番目の指定子に `ll' が使われています。
 
 @subsection 内容
 
-@b{このメッセージは AdLint 2.0.0 で出力する予定です。}
-
 '@code{ll}' を変換指定子に使用しています。このような記述は ISO C90 では認められていません。
 
 @subsection サンプルコード
 
-@c{未実装}
 @verbatim
-/* 追記予定 */
+extern int printf(const char *, ...);
+
+void foo(long long ll)
+{
+    printf("%lld", ll); /* W1039 */
+}
 @end verbatim
 
 @subsection 関連メッセージ
@@ -33937,7 +33937,7 @@ extern long a; /* W1037 */
 
 @subsection 対応バージョン
 
-2.0.0 の予定
+1.18.0
 
 @node W1040
 @section W1040
@@ -34063,7 +34063,6 @@ int i = 0;
 @subsection 関連メッセージ
 
 @itemize
-@item @ref{W1044} 文を包含する式は ISO C 標準規格ではサポートされていません。言語拡張と見なします。
 @item @ref{W1045} この `@@ word' 構文は無視されます。
 @end itemize
 
@@ -34071,38 +34070,6 @@ int i = 0;
 
 2.0.0 以降の予定
 
-@node W1044
-@section W1044
-@cindex W1044
-
-@subsection メッセージ本文
-
-文を包含する式は ISO C 標準規格ではサポートされていません。言語拡張と見なします。
-
-@subsection 内容
-
-@b{このメッセージは AdLint 2.0.0 で出力する予定です。}
-
-このような構文記述は、ISO C90 標準規格ではサポートされていないため、言語拡張とみなされます。
-
-@subsection サンプルコード
-
-@c{未実装}
-@verbatim
-/* 追記予定 */
-@end verbatim
-
-@subsection 関連メッセージ
-
-@itemize
-@item @ref{W1043} `@@ address' は、ISO C 標準規格ではサポートされていません。言語拡張と見なします。
-@item @ref{W1045} この `@@ word' 構文は無視されます。
-@end itemize
-
-@subsection 対応バージョン
-
-2.0.0 の予定
-
 @node W1045
 @section W1045
 @cindex W1045
@@ -34128,7 +34095,6 @@ int i = 0;
 
 @itemize
 @item @ref{W1043} `@@ address' は、ISO C 標準規格ではサポートされていません。言語拡張と見なします。
-@item @ref{W1044} 文を包含する式は ISO C 標準規格ではサポートされていません。言語拡張と見なします。
 @end itemize
 
 @subsection 対応バージョン
@@ -34174,15 +34140,16 @@ ISO C 規格ではバックスラッシュ文字の後に直接改行文字が
 
 @subsection 内容
 
-@b{このメッセージは AdLint 2.0.0 で出力する予定です。}
-
 初期化子が定数式になっていません。
 
 @subsection サンプルコード
 
-@c{未実装}
 @verbatim
-/* 追記予定 */
+int foo(int i, int j)
+{
+    int a[] = { 0, i, j }; /* W1047 */
+    return a[1];
+}
 @end verbatim
 
 @subsection 関連メッセージ
@@ -34191,7 +34158,7 @@ ISO C 規格ではバックスラッシュ文字の後に直接改行文字が
 
 @subsection 対応バージョン
 
-2.0.0 の予定
+1.18.0
 
 @node W1048
 @section W1048
@@ -35170,20 +35137,15 @@ default:
 
 @subsection 内容
 
-@b{このメッセージは AdLint 2.0.0 で出力する予定です。}
-
 出口となる @code{return} 文が関数内に複数個存在しています。
 
 @subsection サンプルコード
 
 @verbatim
-int func(int a)
+void foo(int i) /* W1071 */
 {
-    if (a == 0) {
-        return 0;
-    }
-    else {
-        return 1; /* W1071 */
+    if (i == 0) {
+        return;
     }
 }
 @end verbatim
@@ -35194,7 +35156,7 @@ int func(int a)
 
 @subsection 対応バージョン
 
-2.0.0 の予定
+1.18.0
 
 @node W1072
 @section W1072