rdtool 0.6.23

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Files changed (94) hide show
  1. data/COPYING.txt +674 -0
  2. data/Gemfile +9 -0
  3. data/HISTORY +284 -0
  4. data/LICENSE.txt +58 -0
  5. data/MANIFEST +89 -0
  6. data/README.html +44 -0
  7. data/README.ja.html +46 -0
  8. data/README.rd +52 -0
  9. data/README.rd.ja +54 -0
  10. data/Rakefile +29 -0
  11. data/TODO +15 -0
  12. data/VERSION +1 -0
  13. data/bin/rd2 +281 -0
  14. data/bin/rdswap.rb +207 -0
  15. data/doc/rd-draft.rd +479 -0
  16. data/doc/rd-draft.rd.ja +487 -0
  17. data/lib/rd/block-element.rb +114 -0
  18. data/lib/rd/complex-list-item.rb +65 -0
  19. data/lib/rd/desclist.rb +55 -0
  20. data/lib/rd/document-struct.rb +46 -0
  21. data/lib/rd/dot.rd2rc +18 -0
  22. data/lib/rd/element.rb +160 -0
  23. data/lib/rd/filter.rb +255 -0
  24. data/lib/rd/inline-element.rb +233 -0
  25. data/lib/rd/labeled-element.rb +14 -0
  26. data/lib/rd/list.rb +57 -0
  27. data/lib/rd/loose-struct.rb +11 -0
  28. data/lib/rd/methodlist.rb +57 -0
  29. data/lib/rd/output-format-visitor.rb +28 -0
  30. data/lib/rd/package.rb +4 -0
  31. data/lib/rd/parser-util.rb +14 -0
  32. data/lib/rd/post-install +1 -0
  33. data/lib/rd/rbl-file.rb +69 -0
  34. data/lib/rd/rbl-suite.rb +37 -0
  35. data/lib/rd/rd-struct.rb +86 -0
  36. data/lib/rd/rd2html-lib.rb +490 -0
  37. data/lib/rd/rd2html-opt.rb +67 -0
  38. data/lib/rd/rd2man-lib.rb +241 -0
  39. data/lib/rd/rd2rdo-lib.rb +19 -0
  40. data/lib/rd/rd2rmi-lib.rb +32 -0
  41. data/lib/rd/rdblockparser.ry +518 -0
  42. data/lib/rd/rdblockparser.tab.rb +1050 -0
  43. data/lib/rd/rdfmt.rb +15 -0
  44. data/lib/rd/rdinlineparser.ry +503 -0
  45. data/lib/rd/rdinlineparser.tab.rb +1243 -0
  46. data/lib/rd/rdvisitor.rb +214 -0
  47. data/lib/rd/reference-resolver.rb +114 -0
  48. data/lib/rd/search-file.rb +14 -0
  49. data/lib/rd/tree.rb +103 -0
  50. data/lib/rd/version.rb +39 -0
  51. data/lib/rd/visitor.rb +86 -0
  52. data/makerdtool.rb +75 -0
  53. data/setup.rb +1596 -0
  54. data/test.rb +33 -0
  55. data/test/data/includee1.html +1 -0
  56. data/test/data/includee2.html +1 -0
  57. data/test/data/includee3.nothtml +1 -0
  58. data/test/data/includee4.xhtml +0 -0
  59. data/test/data/label.rbl +2 -0
  60. data/test/data/label2.rbl +2 -0
  61. data/test/data/sub/includee2.html +1 -0
  62. data/test/data/sub/includee4.html +0 -0
  63. data/test/dummy-observer.rb +6 -0
  64. data/test/dummy.rb +33 -0
  65. data/test/temp-dir.rb +19 -0
  66. data/test/test-block-parser.rb +46 -0
  67. data/test/test-desclist-item.rb +219 -0
  68. data/test/test-document-element.rb +46 -0
  69. data/test/test-document-struct.rb +66 -0
  70. data/test/test-element.rb +46 -0
  71. data/test/test-headline.rb +80 -0
  72. data/test/test-inline-parser.rb +46 -0
  73. data/test/test-list-item.rb +54 -0
  74. data/test/test-list.rb +53 -0
  75. data/test/test-methodlist-item.rb +73 -0
  76. data/test/test-nonterminal-element.rb +170 -0
  77. data/test/test-nonterminal-inline.rb +33 -0
  78. data/test/test-output-format-visitor.rb +48 -0
  79. data/test/test-parser-util.rb +41 -0
  80. data/test/test-rbl-file.rb +156 -0
  81. data/test/test-rbl-suite.rb +43 -0
  82. data/test/test-rd2html-lib.rb +496 -0
  83. data/test/test-rdtree.rb +17 -0
  84. data/test/test-rdvisitor.rb +29 -0
  85. data/test/test-reference-resolver.rb +202 -0
  86. data/test/test-reference.rb +132 -0
  87. data/test/test-search-file.rb +22 -0
  88. data/test/test-terminal-inline.rb +41 -0
  89. data/test/test-textblock.rb +44 -0
  90. data/test/test-tree.rb +82 -0
  91. data/test/test-version.rb +57 -0
  92. data/test/test-visitor.rb +230 -0
  93. data/utils/rd-mode.el +425 -0
  94. metadata +203 -0
@@ -0,0 +1,487 @@
1
+ = RD working draft 日本語版
2
+ 英語版は((<ここ|URL:http://www.ruby-lang.org/~rubikitch/RDP-en.cgi?cmd=view&name=RD>))にあります。
3
+
4
+ == RDとは何か
5
+
6
+ RDとはRuby版のPODです。つまりRubyスクリプトファイルの中に埋め込む事を意図して
7
+ 定義されたドキュメントフォーマットです。
8
+
9
+ RDは主にplain textをさまざまなフォーマットに変換するplain2というプログラム
10
+ の影響を受けています。そのため、RDはplain textに似ており、シンプルですっきり
11
+ した文法なので読みやすく書きやすいでしょう。
12
+
13
+ == RubyインタプリタはRDをどのように扱うか
14
+
15
+ Rubyのインタプリタは単純に"(({=begin}))"で始まる行から"(({=end}))"で始まる
16
+ 行までを無視します。ですから、スクリプトファイル中に埋め込む事ができるのは
17
+ RDだけではありません。何でも(({=begin}))と(({=end}))の間に書く事ができるの
18
+ です。RDは選択肢の一つにすぎませんが、Ruby標準のドキュメントフォーマットと
19
+ されています。((-もし他のドキュメントフォーマットに興味があるなら、例えば
20
+ rubyapi2
21
+ ((<URL:http://www.ueda.info.waseda.ac.jp/~igarashi/ruby/xml.html#rubyapi2>))
22
+ などを見るといいでしょう。これはRuby/Gtkのような大規模ライブラリのドキュメン
23
+ ト向けに作られています。-))
24
+
25
+ == RDの基本的な概念と文法
26
+ === Element, Block, Inline
27
+
28
+ これからの説明では"Element"という用語((-訳注: RDの文法用語についてはあ
29
+ えて日本語訳をあてませんでした。-))をテキストに文章構造を与えるための
30
+ 構成要素という意味で用います。さらに、"((<Block>))"という用語を比較的
31
+ 大きくグローバルな構造を表すElementに、"((<Inline>))"という用語を比較的小さ
32
+ くローカルな、テキストに付加的な修飾を与えるElementに対して用います。
33
+
34
+ 段落や見出し、リストなどがBlockです。RDではBlockを表すのに
35
+ インデントや特殊文字を用います。Blockを入れ子にすることで複雑な
36
+ 構造も表現できます。そして、Blockの表現は自然とplain textに見え
37
+ ます。詳しくは((<Block>))を見てください。
38
+
39
+ 強調やコードや参照などがInlineです。(('((? ... ?))'))のようなカッコと
40
+ 特殊文字の組合せがInlineの表現に使われます。ほとんどのInlineが互いに
41
+ 入れ子にできます。詳しくは((<Inline>))を見てください。
42
+
43
+ === Block
44
+ ==== 基本文法
45
+
46
+ Blockは行指向の文法にしたがいます。つまり、同じ行にある文字はすべて同じ
47
+ Blockに属しています。インデントはBlockの入れ子レベルとタイプを表して
48
+ います。行の先頭の文字はBlockのタイプに関係します。
49
+
50
+ + 概念と用語
51
+
52
+ :Baseline
53
+ Baselineはインデントの基準です。ある行のインデントととBaselineの相対的
54
+ な深さはその行の属するBlockのタイプに影響します。
55
+
56
+ :Head Char
57
+ Head Charは空白文字を除いた行の先頭の文字です。
58
+
59
+ :STRINGLINE
60
+ STRINGLINEは普通の文字で構成された行です。STRINGLINEは"(({*}))",
61
+ "(({(((|num|)))}))", "(({:}))", "(({=}))", "(({+}))"といった文字を
62
+ Head Charとしては含みません。しかし、インデントされた行なら"(({=}))"
63
+ や"(({+}))"をHead Charとすることができます。
64
+
65
+ :WHITELINE
66
+ WHITELINEは空白文字だけの行です。
67
+
68
+ :Comment
69
+ (({/^#/}))にマッチする行はコメントとみなされます。
70
+
71
+ + Baselineの決定と影響
72
+ トップレベルでは((<Baseline>))は行の左端です。リスト内ではBaselineはListItem
73
+ の最初の((<Block>))によって決定します。例えば、
74
+
75
+ Example: "|" はBaselineを表しています。
76
+ |この行はトップレベルのTextBlockの行だとします。
77
+ |<- したがって、Baselineは左端です。
78
+ *|List内では (1)
79
+ |<- このようにBaselineは(1)の行で決定されます。
80
+ * |同じListでもListItem毎にBaselineが決定されます。
81
+ |<- したがって、1番目のListItemとは違うここにBaselineがあります。
82
+ |この行はトップレベルのTextBlockの行だとします。
83
+ |<- したがって、Baselineは左端です。
84
+ *|List内では (1)
85
+ |<- このようにBaselineは(1)の行で決定されます。
86
+ * |同じListでもListItem毎にBaselineが決定されます。
87
+ |<- したがって、1番目のListItemとは違うここにBaselineがあります。
88
+
89
+ Blockが別のBlockに入れ子になっている時には内部のBlockのBaselineは外側の
90
+ BlockのBaselineよりも深くなります。
91
+
92
+ Baselineとインデントの相対的な位置関係がBlockのタイプに影響します。
93
+ Baselineと同じ深さにインデントされた((<STRINGLINE>))は((<TextBlock>))
94
+ に属す行となります。一方Baselineより深くインデントされた((<STRINGLINE>))
95
+ は((<Verbatim>))の行です。
96
+
97
+ ==== Blockのタイプ
98
+ + Headline
99
+
100
+ Headlineは"(({=}))"か"(({+}))"を((<Head Char>))とする行で構成されます。
101
+ Headlineは1行以上にはなりません。Headlineはトップレベルだけに置く事が
102
+ できます。
103
+
104
+ Example:
105
+ |<- トップレベルのBaseline
106
+ = Headline 1.
107
+ === Headline 1.1.1.
108
+ + Headline 1.1.1.1.1.
109
+
110
+ = Headline 1.
111
+ === Headline 1.1.1.
112
+ + Headline 1.1.1.1.1.
113
+
114
+ Headlineの先頭の特殊文字はHeadlineのレベルを表しています。次の図で
115
+ 最初のマークは最も大きなレベルのもので、最後のマークがもっとも小さな
116
+ レベルのものです。
117
+
118
+ Fig: Headline Marks
119
+ =
120
+ ==
121
+ ===
122
+ ====
123
+ +
124
+ ++
125
+
126
+ マークに続くテキストはHeadlineのタイトルです。これは同時に
127
+ ((<Reference>))のラベルとして使われます。
128
+
129
+ Headlineのタイトルには((<Reference>))とFootnoteを除く((<Inline>))を使う事が
130
+ できます。
131
+
132
+ + Include
133
+
134
+ Includeは"(({<<<}))"を((<Head Char>))とし、その後ろにインクルードする
135
+ ファイルの名前が続く行からなります。RD形式のファイルと出力するフォーマッ
136
+ トで書かれたファイルのどちらでもIncludeによってインクルードできます。
137
+
138
+ RD形式のファイルをインクルードする時にはインクルードされるファイルの名
139
+ 前は"foo.rd"の様に".rd"もしくは".rb"というサフィックスでなくてはなりま
140
+ せん。そして、"(({<<<}))"の後にはサフィックスを含めたファイルの完全な
141
+ 名前を書きます。例えば、次の様にです。
142
+ <<< foo.rd
143
+
144
+ 出力するフォーマットのファイルをインクルードするには、インクルードされる
145
+ ファイルはその出力フォーマットに固有のサフィックスを持たないといけません。
146
+ 例えば、HTMLのファイルをインクルードするには".html"というサフィックスを、
147
+ Texinfo形式のファイルをインクルードするには".texi"というサフィックスを
148
+ つけます。そして、"(({<<<}))"の後ろにはサフィックスを除いたファイルの
149
+ 名前を書きます。例えば、
150
+ <<< foo
151
+ と書くわけです。
152
+
153
+ この場合、RDフォーマッタはHTMLを出力する時には"foo.html"をインクルード
154
+ し、Texinfo形式で出力する時には"foo.texi"をインクルードします。出力フォー
155
+ マットのIncludeを用いる時には複数の(しかもなるべく多くの)形式のインク
156
+ ルードファイルを用意すべきです。
157
+
158
+ + TextBlock
159
+
160
+ TextBlockは複数の((<STRINGLINE>))から構成されます。それらの行は((<Baseline>))
161
+ と同じインデントでないといけません。((<Baseline>))より深い((<STRINGLINE>))は
162
+ ((<Verbatim>))の行とみなされます。
163
+
164
+ TextBlockは((<Inline>))を内部に含む事ができます。
165
+
166
+ Example:
167
+ |
168
+ これはTextBlockです。
169
+ TextBlockの2行目の行です。
170
+ この行はTextBlockでなくVerbatimです。
171
+ * そしてこの行はListの行です。(正確にはListItemの中のTextBlockの行でも
172
+ あるのですが)
173
+
174
+ この例は次のようにフォーマットされます。
175
+
176
+ これはTextBlockです。
177
+ TextBlockの2行目の行です。
178
+ この行はTextBlockでなくVerbatimです。
179
+ * そしてこの行はListの行です。(正確にはListItemの中のTextBlockの行でも
180
+ あるのですが)
181
+
182
+ + Verbatim
183
+
184
+ Rubyスクリプトを引用するのにVerbatimを用いる事ができます。Verbatimは
185
+ ((<Baseline>))より深いインデントを持つ((<STRINGLINE>))で構成されます。
186
+ Verbatimは"(({*}))"や"(({(1)}))"や"(({:}))"といった特殊文字を((<Head
187
+ Char>))として持つ行も含む事ができますが、それらは最初の行には置く事
188
+ ができません。最初の行にあるときには((<List>))と見なされます。Verbatim
189
+ は最初の行より浅いインデントの行も含みません。Verbatimは((<WHITELINE>))
190
+ を含める事ができます。
191
+
192
+ ((<Inline>))はVerbatim内では使えません。
193
+
194
+ Example:
195
+ これはVerbatimです。
196
+ 最初の行より深いインデントを持っても、同じVerbatimの行になります。
197
+ * この行はListに見えますが、Verbatimです。
198
+ しかしこの行は最初の行よりも浅くインデントされているので、別のVerbatim
199
+ の行になります。
200
+
201
+ この例が次のようにフォーマットされます。
202
+
203
+ これはVerbatimです。
204
+ 最初の行より深いインデントを持っても、同じVerbatimの行になります。
205
+ * この行はListに見えますが、Verbatimです。
206
+ しかしこの行は最初の行よりも浅くインデントされているので、別のVerbatim
207
+ の行になります。
208
+
209
+ + List
210
+
211
+ Listは特殊な((<Block>))です。Listは複数のListItemから構成され、ListItem
212
+ は複数のBlockから構成されます。したがって、ListはBlockを内部に含む事が
213
+ できます。含む事のできるBlockにはList自身も含みます。((-((<Headline>))
214
+ や((<Include>))はList内部に持てません。-))
215
+
216
+ ListItemは((<WHITELINE>))を含む事ができますが、((<TextBlock>))は
217
+ 持てません。そのため、WHITELINEを間にはさむ事によって複数のTextBlock
218
+ をListItem内部に置く事ができます。
219
+
220
+ Listには"((<ItemList>))"、"((<EnumList>))"、"((<DescList>))",
221
+ "((<MethodList>))の4種類があります。
222
+
223
+ ++ ItemList
224
+
225
+ ItemListは単純な番号付されないListです。ItemListItemは"(({*}))"という
226
+ ((<Head Char>))の行で始まります。ItemListItemの最初のBlockは必ず
227
+ ((<TextBlock>))になります。
228
+
229
+ Example:
230
+ * 親Listの最初のItem
231
+ * 子Listの最初のItem
232
+ * 子Listの2番目のItem
233
+ 親ListのItemに含まれるTextBlock
234
+
235
+ 下のようにフォーマットされます。
236
+
237
+ * 親Listの最初のItem
238
+ * 子Listの最初のItem
239
+ * 子Listの2番目のItem
240
+ 親ListのItemに含まれるTextBlock
241
+
242
+ ++ EnumList
243
+
244
+ EnumListは番号付されたListです。EnumListItemは"(({((|num|))}))"(((|num|))
245
+ は整数)という((<Head Char>))の行ではじまります。他の点ではEnumListは
246
+ ((<ItemList>))と同じです。
247
+
248
+ Example:
249
+ (1) 親Listの最初のItem
250
+ * 子ListとなるItemList
251
+ (2) 親Listの2番目のItem
252
+ (10) 番号は無視されます。
253
+
254
+ 次のようにフォーマットされます。
255
+
256
+ (1) 親Listの最初のItem
257
+ * 子ListとなるItemList
258
+ (2) 親Listの2番目のItem
259
+ (10) 番号は無視されます。
260
+
261
+ ++ DescList
262
+
263
+ DescListは用語説明のためのListです。DescListItemは2つの部分からなります。
264
+ 1つはTermパートでもう1つはDescriptionパートです。Termパートは((<Reference>))
265
+ のLabelとして使われます。
266
+
267
+ Termパートは"(({:}))"という((<Head Char>))の行からなります。Termパートの
268
+ 行はインデントできることを除くとTermパートは((<Headline>))と同様です。
269
+
270
+ DescriptionパートはTermパートの次の行からはじまります。Descriptionパート
271
+ の((<Baseline>))はTermパートの(((<Head Char>))を除いた)テキスト部分と
272
+ 同じかより深くないといけません。例えば次の例は間違っています。
273
+
274
+ Example:
275
+ : |Term
276
+ |Description.
277
+
278
+ Descriptionぱーとは複数の((<Block>))を含む事ができます。((<List>))を
279
+ 最初のBlockとすることもできます。Termパートは((<Inline>))を含む事が
280
+ できますが、((<Reference>))とFootnoteは例外です。
281
+
282
+ Example:
283
+ :Term
284
+ Descriptionの最初の行
285
+ 2番目の行
286
+ :Term2
287
+ * Listも含む事ができます
288
+ * ...
289
+
290
+ 次のようにフォーマットされます。
291
+
292
+ :Term
293
+ Descriptionの最初の行
294
+ 2番目の行
295
+ :Term2
296
+ * Listも含む事ができます
297
+ * ...
298
+
299
+ ++ MethodList
300
+
301
+ MethodListはメソッドの説明のための特殊なタイプの((<DescList>))です。
302
+ ほとんどの点でMethodListは((<DescList>))と同様ですが、Labelの規則
303
+ は違っています。RDフォーマッタはMethodListのTermパートがなんらかの
304
+ Rubyのあるクラスのメソッドや定数やCの関数プロトタイプといったような
305
+ プログラムのコードであると知っています。そのため、MethodListは
306
+ メソッドの引数のように見える部分を除いた上でLabelとなります。詳細は
307
+ ((<LabelとReference>))を見てください。
308
+
309
+ MethodListItemは((<DescList>))と同様にTermパートとDescription
310
+ パートを持ちます。Termパートは"(({---}))"という((<Head Char>))
311
+ の行でなり、Descriptionパートは((<TextBlock>))や((<Verbatim>))
312
+ 、((<List>))を含む事ができます。しかし、逆にMethodListを((<List>))
313
+ の中に置くべきではありません。RDは将来的にはこれを禁止するかも
314
+ しれません。
315
+
316
+ Example:
317
+ --- Array#each {|i| ... } # => Labelは"Array#each"
318
+ 各項目に対してブロックを評価する。
319
+ --- Array#index(val) # => Labelは"Array#index"
320
+ ((|val|))と同じ値である最初の項目を返す。同じ項目が無いときには
321
+ (({nil}))を返す。
322
+
323
+ この例が次のようにフォーマットされます。
324
+
325
+ --- Array#each {|i| ... }
326
+ 各項目に対してブロックを評価する。
327
+ --- Array#index(val)
328
+ ((|val|))と同じ値である最初の項目を返す。同じ項目が無いときには
329
+ (({nil}))を返す。
330
+
331
+ フォーマッタのいくつかはMethodListのTermパートに書かれているのはRuby
332
+ のメソッドや定数などであると仮定しています。そういったフォーマッタでは
333
+ MethodListのTermパートをインテリジェントに扱う事ができますが、そのため
334
+ には特定の慣習にしたがってRDを書く必要があります。
335
+
336
+ 標準的なRubyクラスリファレンスのための慣習として次のようなものが提案さ
337
+ れています。
338
+ : インスタンスメソッド
339
+ クラス((|Class|))のインスタンスメソッド((|method|))
340
+ Class#method(its params ...) { parameter block }
341
+ : クラスメソッド(クラスの特異メソッド)
342
+ クラス((|Class|))のクラスメソッド((|method|))
343
+ Class.method(its params ...) { parameter block }
344
+ : クラス定数
345
+ クラス((|Class|))の定数((|Const|))
346
+ Class::Const
347
+ : 関数メソッド
348
+ 関数((|func|))
349
+ function#func(its params ...) { parameter block }
350
+
351
+ Rubyはいくつかの特殊な文字(e.g. [], []=, +, -, <<, ...)はメソッドの名前
352
+ (識別子)として使います。この時、Rubyインタプリタはこれらのメソッドの
353
+ パースを普通のメソッドとは違ったやりかた(演算子メソッド)で行います。
354
+ しかし、この慣習ではこれらの演算子メソッドも同じように書きます。
355
+
356
+ Example:
357
+ --- Array#[](key)
358
+ ((|key|))に対応する値を返す。
359
+ --- Array#[]=(key, value)
360
+ ((|key|))の場所に((|value|))を格納する。
361
+ --- Array#+(other)
362
+ 2つの(({Array}))を結合してそれを返します。
363
+
364
+ === Inline
365
+ Inlineは((<TextBlock>))や((<Headline>))、((<DescList>))のTermパートの
366
+ 中で使う事ができます。カッコを使ったマークアップがInlineに使われます。
367
+ Inline同士は互いに入れ子にできます。
368
+
369
+ 次のInlineの一覧では左側に書式を、右側にフォーマット後の様子を表示
370
+ しています。
371
+
372
+ :(('((*Em*))')) => ((*Em*))
373
+ 強調
374
+
375
+ :(('(({while gets...}))')) => (({while gets...}))
376
+ プログラムのコード
377
+
378
+ :(('((|var|))')) => ((|var|))
379
+ メタ変数((- Varについての詳しい説明はtexinfo.texiの該当部分にあります。-))
380
+
381
+ :(('((%ruby -v%))')) => ((%ruby -v%))
382
+ キーボード
383
+
384
+ :(('((:Term:))'))
385
+ => ((:Term:))
386
+
387
+ インデクスやキーワードとなる用語の指定
388
+
389
+ :(('((<Identity or URL>))'))
390
+ => ((<Indentity or URL>))
391
+
392
+ 参照。詳しくは((<LabelとReference>))を見てください。
393
+
394
+ :(('((-Footnote-))'))
395
+ => ((-Footnote-))
396
+
397
+ 脚注
398
+
399
+ :(('(('verb\'))')) => (('verb'))
400
+ Inlineのvarbatim(フォーマット抑制)
401
+
402
+ ==== LabelとReference
403
+
404
+ ReferenceにはLabelが必要です。RDでは((<Headline>))のタイトルと((<DescList>))
405
+ や((<MethodList>))のTermパートだけがLabelとなります。したがって、各々の
406
+ ((<Headline>))には違うタイトルをつけてあげなくてはなりません。この問題の
407
+ きちんとした解決策はまだ見付かっていません。
408
+
409
+ + どのようにLabelがつけられるか
410
+
411
+ ((<Headline>))のタイトルと((<DescList>))や((<MethodList>))のTermパートが
412
+ Labelとして使われます。しかし、((<Inline>))が含まれるために、それらが
413
+ そのままLabelとして使われる、というほど単純ではありません。
414
+
415
+ 第一に、((<MethodList>))はLabel付けにおいてはやや特殊です。((<MethodList>))
416
+ のTermパートは((<Inline>))を含みませんが、その代わりRDでは((<MethodList>))
417
+ のTermパートはメソッドリファレンスやそれに類似の物とみなされますので、次の
418
+ ようなルールでラベルが付けられます。
419
+
420
+ (1) "(({(}))"や"(({{}))"の前にあるテキストだけがラベルと見なされる。((-
421
+ "(({(...)}))"の内部のテキストはメソッドの引数だと見なされ、
422
+ "(({{...}}))"の内部のテキストはメソッドのブロックと見なされるのです。-))
423
+
424
+ 次の例を見れば、どのようにルールが適用されているかわかるでしょう。
425
+ "(({# =>}))"より右にあるのが((<MethodList>))のTermパートから抽出された
426
+ Labelです。
427
+
428
+ Example:
429
+ --- Array.new([size[, val]]) # => Array.new
430
+ --- Array#[]=(key, val) # => Array#[]=
431
+ --- Array#each { ... } # => Array#each
432
+ --- void rb_define_method(VALUE class, ...) # => void rb_define_method
433
+
434
+ 次に、((<Headline>))のタイトルや((<DescList>))のTermパートの場合には、この
435
+ ような特別なルールはありませんが、((<Inline>))を含む事があるので、((<Inline>))
436
+ に用いるカッコを取り除くためのルールがあります。
437
+
438
+ (1)どんな((<Inline>))修飾もLabelには影響しません。したがって、
439
+ = ((*Headline*))
440
+
441
+ = Headline
442
+ は共に"Headline"とLabelが決まります。
443
+ (2)しかし、Labelを抽出する際には((<Inline>))の開始カッコの後ろと終端カッコ
444
+ の前にある空白文字は取り除かれます。したがって、
445
+ = ((* Headline *))
446
+
447
+ = ((*Headline*))
448
+ も"Headline"とLabelがつけられます。
449
+
450
+ + Reference
451
+
452
+ LabelのつけられたElementはReferenceによって参照できます。Referenceは
453
+ (('((<...>))'))というカッコで修飾される((<Inline>))です。
454
+
455
+ 最も簡単なReferenceの使用法は、単にLabelをそのカッコの中に書けばよいのです。
456
+ ((<Label>))
457
+ これは"Label"というLabelに対する参照となります。また、フォーマッタによる
458
+ 出力では"Label"というテキストが表示にも使われます。例: ((<Label>))((-
459
+ "Label"というLabelのついたElementが無いのでおそらくReferenceの様には
460
+ 見えないでしょう。-))
461
+
462
+ URLによって示されたリソースを参照するには次のように書きます。
463
+ ((<URL:http://www.ruby-lang.org/en/raa.html>))
464
+ 可能ならRDフォーマッタはURLを次のようにハイパーリンクします。例:
465
+ ((<URL:http://www.ruby-lang.org/en/raa.html>)).
466
+
467
+ Labelとは違うテキストを表示に使いたい時には次のように書きます。
468
+ ((<Text for display|Label>))
469
+ "Text for display"が表示用のテキストとして使われ、"Label"がLabelとして
470
+ 使われます。例: ((<Text for display|Label>))
471
+
472
+ 表示用のテキストは((<Inline>))を含む事ができます。しかし、Footnoteと
473
+ Reference自身を含む事はできません。
474
+
475
+ Reference内では"|"や"/"は特殊文字なのでこれらを使いたい時には、それを含む
476
+ 部分ごとダブルクオートで囲ってやらないといけません。これはReference内のどの
477
+ 部分でも同じです。
478
+ ((<"Bar | inside display text"|Label>))
479
+ ((<"Bar | inside display text"|Label>))
480
+
481
+ 表示用のテキストはURLへのReferenceにも使う事ができます。
482
+ ((<Ruby Application Archive|URL:http://www.ruby-lang.org/en/raa.html>))
483
+ ((<Ruby Application Archive|URL:http://www.ruby-lang.org/en/raa.html>))
484
+
485
+ 表示用のテキストが無い場合には代わりにLabelに((<Inline>))を使えます。
486
+ ((<((*Label*))>))
487
+ ((<((*Label*))>))